12月2日は安全カミソリの日です!
知らない人多いですよね?
むしろ安全カミソリの日を知ってる人はほぼ皆無だと思います。
知ってたら逆に引くわ~・・・
というわけで今回はどこの記事より深く、詳細に安全カミソリの日を語っていきます。
安全カミソリの日とは
1901年にアメリカの発明家『キング・キャンプ・ジレット』が、安全カミソリを開発した日。
それを『安全カミソリの日』としています。
つまり安全カミソリ誕生記念日ですね。
なんだ・・・全くめでたくないな。
と思ってる人もいるかもしれませんが
この安全カミソリが誕生するまでの歴史を知れば、感動し号泣する事間違いなしです。
その前に『安全カミソリってなんやねん!』という関西人の方。
解説させていただきまんがな!
※安全カミソリとは
現代の家庭でよく使われているカミソリ(ひげ剃り)の事です。
こんなやつですね。
俗に言う3枚刃だの5枚刃だの言われてるT字剃刀です。
なにが安全かというと、基本的にカバーで覆われていて、刃先は先端のちょこっとだけしか出てないんですよ。
そのため、深くえぐる事がないので、肌に傷が付かずに表面の毛だけ刈り取る思想やで。
もっと分かりやすく言うと
リストカットも出来ません。
安全なので刃先が4㎝以下なら、飛行機の機内持ち込みも可能です。
もはや『1家に1台安全カミソリ!』と言われるまで浸透してます。
これもキングなんちゃらジレットさんのおかげなんですよ!
ではジレットさんの歴史について・・・
『いやいやちょっと待て』と。
安全カミソリは分かったけど、
『じゃあ安全じゃないカミソリってなんでごわすか!』という九州の方。
教えてあげるでごわす~~~!
※安全じゃないカミソリ(普通のカミソリ)
これです。
もう見た瞬間から安全ではない事が分かりますね。
言わずとも分かると思いますが
リストカットは可能です
切れ味を追求し、安全を度外視しても毛を剃りたい。
そんな思いが形になったもの。
それが普通のカミソリです。
安全カミソリが誕生するまでは、この普通のカミソリをみんな使用していました
Wikipediaに書いていますが
安全剃刀の発明以前、男性がヒゲを剃る際には長い直刃の剃刀を使っていた。このような剃刀は使用に慣れを要する危険な道具であり、必然的に髭剃りは専門技能になり、理髪店で剃ってもらうのが一般的となった。
引用元:Wikipedia
というように、危ないので専門的な場所(理髪店)でしか使わなくなっていったんです。
現代でも同様に床屋さんや理髪店で使ってますよね。
『ん?なんで床屋は今でも使ってんの?』という東京人の方。
それは互いのメリット・デメリットの関係ですね。
床屋さんの職人気質な性格から
『俺はそんな安全カミソリなんて洒落たものはつかわねぇ。昔ながらのカミソリじゃなきゃ、たぎらねぇよ。』
という理由ではありません。
安全カミソリとカミソリの使い分け
この2つのカミソリの大きな違い。
それは
リストカットが出来るか否かではないですよ
【安全カミソリ】
メリット 安全に剃れる
デメリット 深く剃れない
【安全じゃないカミソリ】
メリット 深く剃れる
デメリット 血まみれになる
毛が濃い人は安全剃刀ではめちゃめちゃ青髭になります。
要はキモくなっちゃう!
ただ普通の剃刀で剃れば、ある程度綺麗に剃れますね。
つまり毛を剃るだけなら現代でも、カミソリの方が優位性があるんです。
ただ取り扱いが難しい為、プロが主に使ってるというわけで、安全カミソリが誕生する前の理由と同じですね。
前情報はこれぐらいにして
本題である、安全カミソリの日が出来るまでの軌跡について語ります。
キング・キャンプ・ジレットの歴史
~安全カミソリの日が誕生するまで~
まずはキング・キャンプ・ジレット(King Camp Gillette)さんとは。
アメリカ合衆国の実業家で、上記に記述した通り、安全剃刀の発明者になります
ごく普通の家庭に生まれた彼でしたが、16歳の頃の『シカゴ大火』をきっかけに大きく人生が変わることになります。
シカゴ大火(シカゴたいか:Great Chicago Fire)とは、
1871年10月8日夜にアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市内で発生した大規模火災のこと。
死者250人以上、17,400以上の建造物が全焼。鎮火した10月10日早朝までに2,000エーカー(約800ヘクタール)以上を焼き尽くした。被害額は当時にして約2億ドル、家を失った人は10万人に上ったという。
引用:Wikipedia
ジレットの父がこの災害をきっかけに、全財産を失なった為、ジレット自身も一家の生計を支えざるを得なくなりました。
その後、ジレットはセールスマンとして働きに出ますが
満足のいく給与は得られず、日々お金を稼ぐためにどうしたらいいかを追求していました。
そして彼のもう一つの悩みは、髭が濃い事でした⇒唐突
理髪店に行くお金も無い彼は、自身でカミソリで髭を剃るも、やはり素人。
毎日のように顔が血まみれになっていました。
巷では『鮮血のジレット』という通り名が付くほどでした。
この通り名から彼の剃刀技術が絶望的なのは言うまでもありません。
このカミソリの悩みとお金を稼ぎたいという悩み
そして、その辺のよく分かんない人から「使い捨て製品を発売すれば客が安定する」というヒントをもらい、全てが掛け合わさってできたのが『安全剃刀』です。
これが発明初期の安全剃刀になります。
刃の部分が使い捨てになっており、替刃も販売する事で継続的かつ安定的に売り上げを出すことができました。
安全剃刀+替刃
このビジネスモデルは、現代の安全剃刀も同様で、プリンターのインクカートリッジなど他の分野でも展開されている手法になります。
剃刀ビジネスで大成功を収めたジレットは、一文無しから大金持ちへと成りあがったのです。
そして自身も顔が血まみれになることは無くなり、”髭は理髪店じゃないと剃れない”といった世の中の常識を打ち壊しました。
自分の人生だけでなく世界をも変えてしまったキング・キャンプ・ジレット。
彼の経験から学べる事は現代でもたくさんあるだろう。
まとめ&考察
今回の記事は『鮮血のジレット』という単語を使いたいが為に書きました。
本当にそれだけです。
特に考察することはありません
以上解散